医療費控除の注意点!!

確定申告只中のこの頃、医療費控除を受けようとする方が多いのではないでしょうか?

この医療費控除にあたり、医療費控除の明細書の一番右の欄に「生命保険や社会保険などで補てん
される金額」の欄があると思いますが、もしこの補てんされる金額の方が実際にかかった病院代よ
り多かったらどうされていますか?

多くもらった分を、給付の対象となった病院代以外の医療費から引いていませんか?

以前、相談を受けた方で、白内障の手術をされた方がいて、その医療費の補てんとして受け取った
保険が、実際の医療費の額を超えている方がおられました。その方は、その超えた部分の金額を、他
でかかった別の病院代から引いておられました。

超えた分の補てんされた金額を他の医療費から引く必要はありません!!

例えば

入院してかかったお金      保険から入ったお金        超えた

10万円             15万円       ⇒    5万円は切り捨てます!!

それ以外で、R2年中支払った医療費の金額

17万円

医療費控除の対象のもととなる金額(この金額から10万円※を控除した残額が医療費控除の額にな
                ります)

正   10万円-10万円+17万円=17万円

誤   10万円+17万円-15万円=12万円

上記のように超えた5万円は他の医療費から差し引く必要はありません!!

入院給付金や手術給付金などは所得税の非課税です。

うっかり引いてしまうと多めに税金を支払わなければならなくなりますので注意しましょう!

※医療費控除を受ける方のその年の合計所得金額に5%をかけた金額が10万円以下である場合は
 10万円ではなく5%をかけた金額を控除します

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