国税庁確定申告コーナー~「マイナンバーカード方式」「ID・パスワード方式」とは?

こんにちは。

和歌山市の女性税理士、内西です。


今年はe-Taxで、申告しよう!!

マイナンバーカードも、カードリーダーも手元にあるし。

このように、今年初めて電子申告を自宅からする方。


電子署名をする事前準備が終わり決算書等の入力を始めるにあたって、気をつけてほしいことがあります。

国税庁の確定申告コーナーで、申告書を作成する際の導入部分です。

税務署への提出方法として、

「マイナンバーカード方式」(二次元バーコード)

「マイナンバーカード方式」(ICカードリーダーライタ)

「ID・パスワード方式」

「印刷して提出」

と、どれかを選ばなければいけません。

新しくできた二次元バーコード方式は今回割愛させて頂きます。

印刷して提出する は、電子申告ではないので今回関係ありません。

「マイナンバーカード方式」(ICカードリーダーライタ)

「ID・パスワード方式」


このどちらを選ぶのか・・・・?


迷っている方いませんか?




今回、以下の条件で電子申告をしようとしているA子さんを例えに解説しようと思います。

・国税庁の「確定申告コーナー」を利用して電子申告

・パソコンを利用

・マイナンバーカードを持っていて、カードリーダーで読み取って電子署名

・電子申告開始届(利用者識別番号の取得)を自宅のパソコンから行い

「ID・パスワード方式の届出」を行っていない


どちらを選べばいいの?

国税庁の確定申告コーナーを開きます

👇👇

令和3年分確定申告特集


図 1



図2


次の画面、ここが迷うところです!!

図3


この提出方法の選択・・・

さらっと選んでしまいそうですが、ここを間違えると一番最終の電子署名のところでつまずきます。


ここで違っていたら、当然、決算書と確定申告書の両方を全部入力し直しという大変なことになりかねません。

最初だけ選択を変えて、後はデーターを読み込むということはできません。データーとここの選択は紐付きなので・・・


とりあえず、A子さんの場合、下の2つのどちらを選べばいいでしょうか?


図4


正解は左です!!こちら


図5


「利用者識別番号」取得したし、マイナンバーカードを持っている人は、別に「ID・パスワード方式」を使ってもいいんじゃないの?

と思いがちですが、安易に考えてはいけません!!


このややこしい「ID・パスワード方式」

図3の下の方にさりげなくマイナンバーカード方式とあわせて説明があります。



❶について

「ID・パスワード方式」は、税務署にいき、職員さんに本人確認をしてもらった上で発行されるものです。

(自宅のパソコンから電子申告開始届を電子で提出し「利用者識別番号」を取得した方はこの「ID・パスワード方式」での電子申告はできません。)

平成30年以降に、税務署の確定申告の相談会場に行き、電子申告してもらった、といった方。この方が税務署から渡された申告書類と一緒に「利用者識別番号」が記載されている紙が綴じられているかと思います。

この場合「ID・パスワード方式」による申告が可能で、この場合、マイナンバーカードもカードリーダーも不要で電子申告をすることができます。「利用者識別番号」とその下の「暗証番号」が分かれば電子申告ができます。

そもそも「ID・パスワード方式」はマイナンバーカードが普及するまでの暫定措置で、マイナンバーカードがなくても電子申告が「今のところ」できる方式なのです。

❷について

自宅のパソコン等から電子申告開始届を電子で提出して「利用者識別番号」を取得した後、更に「ID・パスワード方式の届出」をすると「ID・パスワード方式」による電子申告が行えます。マイナンバーカード、カードリーダーなしで電子申告ができます。

ですが、この「ID・パスワード方式の届出」を行う場合マイナンバーカード、カードリーダーがいります


・・・・❷を読むと

「マイナンバーカードあるのに何でわざわざマイナンバーカードのいらない「ID・パスワード方式」使うんや!」

と、思います。ホントですよね。ややこしい。

しかし少し分かる気がします。マイナンバーカードを使って電子署名するときに、何か事前準備で不足していたりすると、読み取ってくれずエラーが出たりします。前年問題なく読み取ってくれたのに今年なぜかエラーが・・・といったこともあります。原因は必ずあるのでしょうが、解決するのに時間がかかります。

その点「ID・パスワード方式」は、電子署名が不要で「利用者識別番号」「暗証番号」の入力で電子申告できて大変スマートです。


結論

A子さんの場合「マイナンバーカード方式」を選びます。


もしも「ID・パスワード方式」を選んで決算書等の入力をしてしまい、電子申告できず間違いに気づいたら・・・

A子さんは最初から入力やり直し・・・?減価償却や医療費控除の明細、ふるさと納税の明細・・・

大丈夫です!!

入力をやり直す必要はありません!

マイナンバーカードとカードリーダーを持っているのですから、電子申告する前に「ID・パスワード方式の届出」をすればいいのです。

いったん入力をデーター保存(必ずしましょう。全部消えます・・)しておいて終了し、届出をしましょう。

届出をしてから、確定申告コーナーを開き「保存データーを利用して作成」を選び(図2)そのまま「ID・パスワード方式」で申告しましょう。


このように、

「マイナンバーカード方式」

を選ぶべきところ間違って

「ID・パスワード方式」

にしてしまった場合は

届出により「ID・パスワード方式」に変更して申告しましょう。

こうすることで、何度も入力することを避けることができます。

「ID・パスワード方式の届出」どうやってする?

「確定申告コーナー」のトップ画面(図2)の右下にあります!(図2では切れてますが)







あとがき

いかがでしたか?

電子申告は、トラブルが発生すると

「もういい!!紙で提出する方が早い!」

といったことになりかねないくらいつまずくと時間がかかります。

e-Taxのヘルプデスク等利用し、是非、電子申告を成功させて下さい!!

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