外貨建てで支払われた報酬・支払った仕入れ~いくらで計上するの?
こんにちは。
和歌山市の女性税理士、内西です。
ネット広告が、テレビ、新聞、雑誌の広告料を上回るという時代・・・
ネットは日常でなくてはならないものになってきています。
こんな時代、家にいても、ネットで海外の商品を買う、または海外の買手からの入金
が珍しい取引ではなくなってきました。
在宅で、ネットで商品を売っているフリーランスの方など、海外からの仕入、海外への売上、あるのではないでしょうか?
為替レートはTTM(仲値)が原則
為替レートにはいろいろな種類があります。
外貨の円換算には原則、TTM(Telegraphic Transfer Middle)を使います。
為替レートの分類
TTS TTB TTM
TTS(Telegraphic Transfer Sellingの略):電信売相場のこと
「売」は銀行の立場です。銀行が顧客に外貨を売る相場のことです。
顧客(事業主)から見ると円を外貨に交換する、つまり、外貨で海外のものを購入して海外に送金するときなどに適用されるレートです。
TTB(Telegraphic Transfer Buyingの略):電信買相場のこと
「買」は銀行の立場です。銀行が顧客から外貨を買う相場のことです。
顧客(事業主)から見ると外貨を円に交換する、つまり、海外にものを売って海外から送金を受けるときなどに適用されるレートです。
TTM(Telegraphic Transufer Middleの略 ):TTSとTTBの仲値のこと
会計や税務上使われるのはTTMになります。
継続適用を要件として、TTS TTB を使うこともできます。
詳しくはこちら👇👇
法第57条の3《外貨建取引の換算》関係(国税庁のサイト)
為替差損益がある場合
海外から購入したり、売ったりする場合、決済が同時に行われる場合はいいのですが、月末〆の翌月10日払いなど、売上や仕入の計上時期と決済時期がずれる場合、為替差損益が関係してきます。
売上や仕入は発生時の為替レートで外貨を日本円に換算し確定します。
その後決済時に為替差損益を計上します。
例
・2/28 100ドルで商品を納品した その際手数料10%を差し引かれている
100ドル売上 10ドル手数料 差し引き支払額90ドル(為替レート1ドル110円)
売掛金 9,900円 / 売上 11,000円 (売上も売掛金もこの金額で確定)
支払手数料1,100円
・3/10 90ドルが日本円で通帳に入金された(為替レート1ドル115円)
普通預金 10,350円 / 売掛金 9,900円
為替差益 450円 (売掛金との差額を為替差損益で計上)
例えば3/10為替レートが105円だったとすると
普通預金 9,450円 / 売掛金 9,900円
為替差損 450円
まとめ
売上や仕入計上時に同日の為替レートで円換算して確定
その後決済時にその差額を為替差損益で調整
と、考えればすっきりしますね!!
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