非業務用資産(家事用資産)の業務用の転用~いくらで資産にあげるの?仕訳は?
こんにちは!
和歌山市の女性税理士、内西です。
令和3年中、自宅に据え付けている倉庫を事業用の倉庫に転用したんだけど、減価償却資産に計上できるの?
いくらで資産計上できるのか?
しなくてもいいのかな?
と悩んでいる事業主の方、
計上しなくてもいいですが、計上した方が、今期以後減価償却費に算入できます。
面倒だけれど、計上した方がお得です。
以下、いくらで計上するかを解説します。
転用時の資産の未償却残高を計算するのが厄介
例
倉庫
取得価額:100万円
耐用年数:7年
取得:平成30年4月1日
転用:令和3年10月1日
非業務用に使用していた期間:3年6ヶ月
非業務用での使用は業務の用に使用するより傷みが少ないということから、法定耐用年数の1.5倍の年数にて減価償却をします。
また1.5倍に相当する年数に1年未満の端数があるときは、1年未満の端数は切り捨てます。
耐用年数7年なので、7×1.5=10.5👉10年 10年で減価償却をします。
業務の用に供されていなかった期間に係る年数に1年未満の端数があるときは、6か月以上の端数は1年とし、6か月に満たない端数は切り捨てます。
非業務用に使用していた期間:3年6か月👉4年
非業務用資産の減価の額の計算は、旧定額法によります。
旧定額法は償却率をかける前に0.9をかける方法です。(残存価額10%を残して償却していく方法)
転用時の倉庫の未償却残額
償却率:0.1 償却期間:4年
100万円ー100万円×0.9×0.1×4=64万
減価償却資産の具体的入力方法
取得費:100万円 耐用年数:7年 前年末未償却残高(転用時の未償却残高入力):64万円 本年中の償却期間:3か月
注意すべきは取得価額に転用時の未償却残高を入れないこと!
償却はあくまで最初に取得した価額をもとに償却します。なので最初の取得価額を入力
取得年月も最初に取得した年月日を入力 転用時ではありません。
前年末未償却残高は転用時の未償却残高を入力。
仕訳は?
R3年10月1日 倉庫 64万円/事業主借 64万円 非業務用倉庫 業務用に転用
こんなかんじで・・・
決算に減価償却費を計上します。
R3年12月31日 減価償却費 35,750円/ 倉庫 35,750円 本年償却費
面倒でも計上しましょう
転用までの減価の額を計算するのが面倒ではありますが、減価償却費を計上することができます。
ぜひ計上しましょう!!
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